Сказка о белой орхидее и добром волшебнике на японском языке

Сказка о Белой Орхидее 透明な陽炎に暁光がさしはじめる… 朝に初めての光が魂を優しく撫でる。 希望の光をください、 幸せを静かに予言する。 「魔法の限界はどこなの? 秘密って何?」 と驚いたようにあなたは問う。 答えはたった一つなのだ。 「ずっとこの朝を待っていた。」     チリリン、チリリンと天使の銀の鈴はもう一つの白蘭の誕生を告げる。小さな芽を想像してみてください。この芽は未だお日様の光を見ず、雨の音も聞いていないが、ものを感じることも、夢を見ることも、歌を歌うこともできる。もうすぐ誰かの運命を照らす閃きのようなものだ。   クリスタルガラスの温室で蘭を栽培する魔法使いについてお話ししましょう。あなたが終わりまで聞けば、大きな秘密を知ることができるよ!     昔々ある美しい国に優しい魔法使いが住んでいた。魔法使いの目は青くて、心は温かかった。 その遠い国では夏になると、金色の小麦が穂をつけた。秋になると、働き者の人々は豊かに実った作物を収穫した。冬になると、セイヨウカンボクは赤いビーズを雪に落とした。春になると、待雪草の透明な花弁(はなびら)が遠い国々から帰ってくるコウノトリに優しい笑顔を見せた。 Сказка о Белой Орхидее 魔法使いの心は春の庭のようだった。そして、その庭では待雪草の代わりに白蘭が咲いていた。   自分のいとし子のために魔法使いは愛に満ちた空間を作った。明るい温室は暖かく居心地よく、蘭は咲いて美しくなっていくとともに、人に幸せをくれるすばらしい香りを発した。辺りの人の間にはそのような花を栽培できる人は誰一人いなかった… 魔法使いの温室の中は非常に清潔で快適な気温だったわけではないが… しかし、それに先立ち話したいことがある。 Сказка о Белой Орхидее すばらしい花の評判は全国に広まった。毎日のように恋人同士が魔法使いの所へ来て、幸せを恵む蘭の種をもらっていった… ある日、隣の国から魔術師が温室へやって来た。魔術師は大金持ちで、暗い松の森に隠れた巨大な城に住んでいた。その城には望むものは全てあったけれど、魔術師の人生は白の後には黒が来るピアノの鍵盤のように、本物の幸せとは言えないものだった。彼の工場は世界一の香水を作っていた。しかし、魔術師はずっと前からその香水を作ることに幸せを感じなくなっていた。どんなに豪華な香水でも、生きている花の繊細で爽やかな香りには敵わないからだ。ところが、生花は城に咲くことは一度もなかった。芳しい白蘭を栽培する魔法使いのことを知って、魔術師は直ちに彼のところへ旅立った。 客好きな魔法使いはその客を歓迎して、彼の話に耳を傾けた。敏感で心の優しい魔法使いはすぐ願いに応じた。一番デリケートで美しいつぼみを選んで、魔術師に差し出した。「忘れないでください。蘭が咲き始めるためには配慮、愛情、気遣いや辛抱が必要ですよ。この花は赤ちゃんのようにか弱く、愛情や受け入れる気持ちのないところには咲きませんよ」と彼が言った。   魔術師は傲慢で虚栄心の強い人だった。白蘭は世界一の香水を造るために必要だった。しかし、知ってのとおり、その花は特別なのだ。花に話しかけ、愛するべきなのだ。魔術師は温もりも、愛情も、優しさも与えられなかった。ただ召使いに白蘭を高価なルビーやサファイアでキラキラする鉢に植えさせ、水と肥料をやらせた… ところが、召使いは魔法使いの秘密を知らなかった。   Сказка о Белой Орхидее 一ヶ月、二ヶ月が経っても、白いつぼみは咲こうとはしなかった。逆に、花弁がしおれ始めた。しなびた花弁を見て、魔術師はカンカンに怒った。小供の召使いに白蘭を川に捨てるように言った。しかし、少年は美麗なものをかわいそうに思い、川辺に残しておいた。そのころは寒く、雪が降っていた。三月は春の朝のようだから。少し雪解けが始まったものの、寒い風が吹き続け、お日様は灰色の雲の後ろに隠れていた。それは蘭にとって生死にかかわるものだった。   Сказка о Белой Орхидее         幸運なことに、ちょうどその時、コウノトリが川の上を飛んでいた。献身的で高貴な、そして聖なる鳥だ。コウノトリが町に巣を作りさえすれば、その町には雷雲も嵐も訪れないという言い伝えがある。毎年冬にその鳥は   遠い国へ飛んで行き、春になると故郷に帰ってくる。鳥の道は長くて苦しい… 雪のように白い鳥はしばらく川の上を飛び回っていて、天使のように白蘭のそばに下りた。芽のデリケートな美しさに感動し、白蘭を助けようと思った。そうするには絶対に魔法使いの所を見つけなければいけなかった。群を導く鳥はくちばしで優しく芽を摘み、大きい翼を広げた…   コウノトリは森や野原、川や湖、海や砂漠を過ぎながら、くちばしからくちばしへ優しく花を渡し、翼で冷たい雨風から芽を庇った。ある日、眼下に不思議なクリスタルガラスの屋根のある家を見つけた。そのとたん、嬉しいことに、白蘭が生き返ったように、下に青い葉を伸ばし、輝く微笑(ほほえみ)を浮かべた。そうなのだ。正にあの温室だったのだ! それは魔法使いの家だと、コウノトリはすぐ分かった。久しぶりの再会で、どれほど嬉しいことだっただろうか!   「白蘭よ!わたしはなんてバカだったんだろう!ひどいことをやってしまった! 死なせるところだった!」と魔法使いは言った。「これからはわたしの大切な宝物をあげる相手をちゃんと選ぼう!」   魔法使いはコウノトリに礼を言って、すばらしい蘭の庭を案内してあげた。愛情を込めて各花についての話を聞かせた。「僕たちは色々な国の上を飛んで、このような奇跡の花を見つけることを夢見る人がこの世に大勢いることが分かった。僕たちにも手伝わせてください!」と賢明な鳥が言った。それからコウノトリと魔法使いは親友になった。幸せな家族も増えていくようになった。 話はここで終わりです。あなたは「秘密とは何?」と聞くでしょう。答えは簡単です。それは、蘭は子供のように、愛情に包まれ、受け入られるところだけに生きられる、ということ。 Сказка о Белой Орхидее 私たちも信じつづけ、待っていた。そして、ある春の朝、我が家の屋根に美しい白い鳥が舞い下りた… くちばしに小さな白蘭の芽を携えて。それがあなた、私たちのかわいい赤ちゃんだった…   春、四月の初めに空を見上げてね。Vの字になったコウノトリの群が青空をよぎるのが見られる。よく見て!そのくちばしに魔法使いの白蘭がある。賢明な鳥はまた恋人たちに幸せを運びに飛んでいくの…   P.S.  この話で『温室』は『IVFクリニック』、『白蘭』は『生殖補助医療をもって生まれた子供』という意味です。ほかは全て真実です。   イラスト:「Genesis Dnepr IRF」医院で生殖補助医療をもって生まれた最初の子供、イェメルヤーノワ・エカテリーナとイェメルヤーノワ・アンナ(12歳)。

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